総司フィギュアの腹筋に我慢できなかった

 今までそういうふうにされたことのなかった箇所に油を垂らされて、んん、とくぐもった声が漏れた。熱の灯った身体にひやりと伝わるのは刺激にも似て、なんなんですかと問う前に動作で答えを示される。
「そ、んなとこ使って、きもちい、んですか……?」
 総司のほうはもちろん気持ちいい。好きな人に触れられているのだから当たり前だ。
 けれど毎日の鍛錬ですっかり鍛え上げられた胸や腹はがちがちに硬く、ものを扱くのに向いているとはとても思えない。手でも口でも後ろでも好きに使ってくれて構わないし、そのつもりでいるのに。
 土方は楽しげに目を細めて総司を見た。
「総司の身体だ」
 低く囁かれた声は熱を多分に孕み、どんな言葉よりも彼の興奮を偽りなく伝える。背がぞくりと震えて、あ、と少し高く鳴いた。

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